M&A鈴与商事(静岡市清水区)は17日、冷凍・冷蔵・空調設備の電力使用を最適化するサービスを展開するGreenphard Energy(グリーンファード・エナジー、東京都港区)に出資し、資本業務提携したと発表した。食品工場や低温物流倉庫、小売店舗、商業施設などで電力料金の上昇や脱炭素対応が課題となるなか、エネルギーソリューション事業の品ぞろえを広げる。
Greenphard Energyは、フィジカルAI(人工知能)とIoT制御技術を使い、複数メーカーの冷凍・冷蔵・空調設備を横断的に制御するSaaS型サービスを提供している。外気温や設備特性、稼働状況を解析し、許容温度帯を維持しながら機器の運転を最適化する。大規模な設備更新を伴わず、専用IoTユニットを後付けできる。
同社の「IoT Energy Solution」は、ピーク需要の抑制と消費電力量の削減により、最大20%以上の省エネ効果を見込む。冷凍・冷蔵設備の運用や品質に影響を与えず、電気料金の基本料金と従量料金の双方を下げる狙いがある。既に大手食品メーカーや物流事業者を中心に導入実績があるという。
もう一つの「IoT DR Solution」は、電力需給がひっ迫する時間帯に備え、事前に冷気を蓄えるオーバークーリングなどで電力使用のタイミングをずらし、デマンドレスポンス(DR)に活用する仕組み。創出した調整力を容量市場や需給調整市場に提供し、得られた収益の一部を顧客へ還元する。
鈴与商事は石油、ガス、電気の供給に加え、太陽光発電、蓄電池、CO2可視化サービスなどを展開している。今回の提携では、同社の販売基盤や施工力とGreenphard Energyの電力最適化技術を組み合わせ、低温物流や食品関連施設などに向けた省エネ・脱炭素支援を強化する。
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