国際インドの港湾・物流大手アダニ・ポーツ・アンド・スペシャル・エコノミック・ゾーン(APSEZ)は16日、物流・港湾向けソフトウエア開発カレリス(米国)との戦略提携を拡大すると発表した。国内外9港にまたがる15のコンテナターミナル(CT)に、AI(人工知能)を活用したターミナル運営システムと最適化ソリューションを展開する。
APSEZは2030年に年間10億トンの貨物取扱能力を目指しており、脱炭素化と技術高度化に8億5000万ドルを投じる計画。このうちカレリスとの提携では、2段階で最大1億ドルを投じ、自動化と運営最適化を進める。これにより、2030年までに9100万トンの追加処理能力を引き出すことを見込む。
今回は、カレリスのターミナル運営システム「N4」と高度最適化機能をAPSEZのネットワーク全体に拡張する。第1段階では6港で導入しており、今後は運営、計画、最適化、自動化機能を海上・物流ネットワーク全体に広げる。統一的なデジタル基盤により、効率性、運用の一貫性、エンド・ツー・エンドの可視性を高める狙いだ。
APSEZによると、高度最適化機能の導入により、RTGクレーンの生産性は最大20%、ターミナルトラックの生産性は最大14%改善する可能性がある。ヤード利用率の向上、船舶のターンアラウンド短縮、計画精度の改善、貨物移動の予測可能性向上にもつなげる。
APSEZは港湾荷役に加え、鉄道輸送、マルチモーダル物流パーク、倉庫、道路輸送までをつなぐ統合輸送事業者として事業を広げている。現在の貨物取扱能力は年6億5300万トンで、インド港湾取扱量の約27%を占める。今回の提携拡大は、港湾単体の自動化ではなく、港湾から内陸物流までを含むネットワーク全体の処理能力を引き上げる取り組みとなる。
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