M&A九州を地盤にディスカウントストアなどを運営するトライアルホールディングスは5日、大手スーパー、西友(東京都武蔵野市)の全株式を取得し、完全子会社にすると発表した。取得先は米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の子会社と、米ウォルマートの投資組合で、取得金額は3800億円。7月1日付けでの取得を予定している。
トライアルは買収について、グループの基盤となる九州に加え、人口集積地である関東や中部、関西エリアでの事業基盤確立が迅速、効率的に実現できるとし、「連結売上高1兆円を超える小売りグループが誕生する」などと意義を強調している。両社の店舗は、地域的に重複が少なく、店舗数の整理などは考えていないという。
また、西友のオリジナル商品のほか、プロセスセンターやセントラルキッチンなどの製造拠点を獲得することで、「食」の強化と生産・物流の最適化も可能となり、EC(電子商取引)事業についても相乗効果を期待している。
株式取得資金は、手元資金と銀行からの3700億円の借り入れでまかない、増資などの資金調達は行わない。
西友の23年12月期の売り上げは6647億5200万円で、純利益は336億3700万円だった。トライアルは25年6月期決算で、売り上げ高8088億6600万円、純利益137億5600万円を見込んでいる。
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