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商船三井、船上生産のグリーン水素を陸上供給

2025年3月10日 (月)

▲航行中のウインズ丸 (出所:商船三井)

環境・CSR商船三井は7日、同社が推進する「ウインドハンタープロジェクト」で、洋上風から生産したグリーン水素を東京都中央防波堤エリアに陸上供給したと発表した。船舶が自らの航行によって生産したグリーン水素を陸上に供給するのは世界初となる。

同プロジェクトでは、実証ヨット「ウインズ丸」を用いて風力を活用した水素生産・貯蔵技術の実証を進めてきた。2021年度から23年度にかけて、大村湾(長崎県佐世保市)での試験運航を実施し、水素の船上生産・貯蔵、利用の一連のサイクルを確立。23年度からは東京都の「東京ベイeSGプロジェクト」の「先行プロジェクト」に採択され、東京湾でのグリーン水素の生産と陸上供給に注力してきた。

今回の実証では、生産した水素をメチルシクロヘキサン(MCH)に変換し、水素エネルギーの管理・運搬を容易にする技術を活用。さらに、東京湾の海象条件に適応するための航行対策や、MCHタンクの改造、発電機の増設を実施し、安定した供給体制を確保した。

25年度は、東京湾でのグリーン水素生産を継続し、100ノーマルリューベの水素(MCH換算で200リットル)を生産する計画。また、中央防波堤エリアに設置されたトレーラーハウスなどへの電力供給を予定している。さらに、30年代には実証船の建造と商用化を目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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