ロジスティクス建築金物などの製造販売を手掛けるナスタ(東京都港区)は26日、強盗事件のニュース増などで防犯意識が高まった人は52%で、前年より14ポイント増加したとする調査結果を公表した。
同社は郵便ボックスや宅配ボックスの製造を手掛けており、4年前から宅配便利用者を対象にした防犯に関する意識調査を実施している。ことしは2月12日から15日まで、インターネットを通じて、男女500人ずつを対象にアンケートを行った。
調査結果によると、「1年前と比べて防犯意識に変化があったか」との問いに対し、51.7%の人が「高まっている」と回答し、前年調査の37.7%を大きく上回った。高まった理由で最も多いのは「強盗事件のニュースが増えているから」が80.3%、次いで「空き巣事件のニュースが増えているから」が56.7%と、事件報道に影響された人が多かった。
さらに、「自宅で実際に被害にあったから」が4.6%、「親戚・友人・知人で被害にあった人がいるから」が6.4%と、実際に自分や周囲の人が被害に遭遇した人も1割程度に上った。
来訪者に対し玄関を開ける際、不安を感じたことがあると回答した人は73.8%に上り、前年調査から1.9ポイント減とほぼ横ばいの結果となった。不安を感じた場面では、「約束のない来訪だった」が52.3%で最も多く、次いで「遅い時間の来訪だった」が36.3%、「初めてみる配達員・業者が訪ねてきた」が33.2%だった。
荷物を対面で受け取ることに対しては、「不安がある」と回答した人は60.1%で、前年調査から3.0ポイント減少した。しかし、不安を感じた理由では「配達員を装った犯罪が増えているから」が72.7%となり、前年調査の65.2%から7.5ポイント上昇した。
防犯対策について尋ねたところ、最も多かったのが防犯カメラで29.4%。次いでセンサーライトの26.1%だった。1年以内に取り入れた対策としては防犯カメラ16.1%、センサーライト12.5%と、これらを使用している人の半数以上が、この1年で取り入れたことが分かった。
防犯カメラについてのイメージでは、「防犯効果が高い」が61.7%と一定の信頼感がある一方、「設置コストが高い」66.4%、「設置の手間が面倒」63.6%などと、コストや手間へのハードルがあることも明らかになった。
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