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ダイセーHD、社員交流アプリでつながり不足解消へ

2025年4月7日 (月)

▲「みんポス」を使う現場社員の様子(出所:ダイセーホールディングス)

サービス・商品ダイセーホールディングス(HD、東京都千代田区)は7日、社員間のコミュニケーションを促進するスマートフォンアプリ「みんポス」の開発を発表した。2024年2月から試験導入を開始しており、今後はグループ全体への展開や外部企業への展開を進める。

同社グループのDX研究所(同)とDaisei VEHO Worksが共同開発したアプリは、シフト制勤務で働くトラックドライバー、倉庫作業員、配送センターのスタッフなどの「つながり不足」の解消を目指す。異なる勤務時間帯で働く社員同士のコミュニケーションを活性化するため、スマートフォンを通じて手軽に感謝のメッセージを送り合える機能を搭載。メッセージの送受信で得られたポイントは、Amazonギフト券や自社オリジナルグッズといった特典と交換できるシステムを導入した。

グループ内3社での1年間の試験導入の結果、現場社員の利用率は77%に達し、予想を上回る成果となった。注目すべきは、この数字がバックオフィス社員の68%を大きく上回っており、現場での高い支持と実用性が実証されたことだ。特に、簡単な操作で利用できる定型文機能が好評で、休憩時間や移動時間といった隙間時間を活用したコミュニケーションの活性化につながった。さらに、現場からは「同僚との距離が縮まった」「チーム内の雰囲気が良くなった」といった好意的な声が多く寄せられている。

同社は、シフト制勤務や分散勤務により対面でのコミュニケーションが取りづらい業種向けに、このアプリの提供を計画している。工場勤務やインフラ系をはじめ、製造業、建設業、電力・ガス事業者、医療・介護施設など、24時間体制での業務運営が必要な分野への展開を視野に入れている。実証実験から得られたユーザーフィードバックと利用データを詳細に分析し、業種別のニーズに対応した機能改善とカスタマイズを進めており、25年度からの段階的な外部展開を検討している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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