
(出所:日本通運、大成建設)
認証・表彰日本通運と大成建設は11日、両社が共同で取り組む建設副産物巡回回収システムが第33回地球環境大賞で、日本経済団体連合会会長賞を受賞したと発表した。
大成建設は2014年から、建設現場で発生する不燃系建材端材の効率的な再資源化に積極的に取り組んできた。23年に日本通運との戦略的な協業体制を確立し、巡回回収システムを構築。これにより、再資源化量を大幅に拡大させることに成功した。
システムは1台の専用車両が複数の建設現場を計画的に巡回し、現場が厳密に分別した建材端材を効率的に回収する。この統合的なアプローチにより、従来の個別回収方式と比較して、運搬コストの削減と物流過程におけるCO2排出量を大幅に低減した。
両社は建設副産物の効率的な回収と分別を実現するため、独自開発した「NRBOX」という観音開きタイプのかご台車システムを導入。NRBOXは、建材端材の種類別に最適化した収納スペースを備え、作業員が迅速かつ正確に分別管理できる設計だ。また、建設資材の納品車の帰り便を効果的に活用することで、車両の稼働率を最大化し、物流全体の輸送効率を大幅に向上させている。
地球環境大賞は、産業界での環境保全と経済成長の両立を目指し、1992年に創設した権顕彰制度。環境技術のイノベーション、地球温暖化対策、生物多様性の保全、資源循環など、幅広い分野での取り組みを評価している。
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