国際マントラック&バス(ドイツ)は10日、自社の貨物や車両の輸送にバッテリー電気自動車(BEV)の使用を増やすため、2026年の量産開始を予定していると発表した。
同社はすでに、陸上輸送パートナーのDBシェンカー(同)と共同で、電動トラックシリーズ「eTGX」の試験運行を開始している。1月、DBシェンカーは10台の「eTGX」を保有車両に追加し、国内のさまざまなルートで配備。同社の貨物の輸送では、バンブルクとミュンヘン、ニュルンベルクのルートで1日2往復を走行している。
電動トラックの導入に向けて、同社のミュンヘン工場では物流用電気トラックが荷下ろし地点の近くで迅速に直接充電できるよう、充電インフラが拡張された。またカールスフェルトのサービスセンターには、400キロワットの充電容量を持つ4つの充電ステーションが建設中という。同社は充電ポイントの設置でエネルギー会社のエーオン(同)と協力しており、欧州全域で170か所、400か所の充電ポイントを備えた電気トラックの公共充電拠点を整備している。特に同社のサービスネットワークの近くの新しい充電拠点の建設に投資しており、他社の商用車も公共で充電できるようになるという。
同社は2025年に入ってから、DBシェンカーを含めドイツ、オーストリア、ベルギー、オランダなどの物流事業者に、電動トラックを計150台以上導入している。現在の使用状況では平均100キロあたり100キロワット時の電力消費量を達成しており、100キロあたり27リットルの燃料を消費するディーゼルトラックと比較すると820トンのCO2を削減できることになる。
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