財務・人事関通が11日発表した2025年2月期決算によると、売上高は前年比27.9%増の152億7000万円、営業損益は4700万円の赤字(前年は4億1000万円の黒字)、最終損益は8億4800万円の赤字(同4900万円の黒字)と増収も損失を計上した。
2024年9月に同社のサーバーがランサムウェアによる第三者からの不正アクセスを受け、各種業務に支障をきたす事態となった。被害を受けた設備の除却や、新たなセキュリティー体制の構築のため費用、今年度の戦略の一つとしていた発注自動化システムの開発を中止したことに伴い損失が発生し、関係会社株式評価損、損害賠償金などを含む12億3100万円の特別損失を計上した。
主力の物流サービス事業は、売上高が29.7%増の145億2400万円、損益は3億2850万円の赤字(1億80万円の黒字)だった。不正アクセスを受けたことで、入出庫に関わる複数のシステムが停止したことにより、同社やシステムを利用する取引先の入出庫処理の停止または遅延が発生するなど多大な影響が出た。
ITオートメーション事業は、売上高が前期比0.7%増の6億3870万円、セグメント利益は同6.1%増の3億3390万円だった。倉庫管理システム(運ぶWMS)「クラウドトーマス」、「クラウドトーマス Pro」でシステムが停止する事態となり、入出庫処理の停止や遅延が発生したが、増収増益を維持した。
2026年2月期の通期業績予想は、売上高が前年比4.6%増の159億6500万円、営業利益は2億5900万円、最終利益は1億8700万円と増収増益を見込む。
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