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NLJの自動荷役実証、前回比で作業時間25%減

2025年4月18日 (金)

調査・データNEXT Logistics Japan(NLJ、東京都新宿区)は18日、経済産業省が実施する2025年度「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業」の自動荷役の効率化実証実験の結果を発表した。これは「物流MaaSの実現に向けた研究開発・実証事業(見える化・自動荷役等による輸配送効率化)」の一環として実施した。

▲動作領域を融合させた実証中の様子(出所:NEXT Logistics Japan)

荷役作業者不足という社会課題に対応するため、同社は自動運転フォークリフトと自律走行搬送ロボットの役割を明確に分担させ、動作領域の融合を図った。前者は荷物の垂直運搬作業を担当し、後者は水平運搬作業を実施した。これにより有人作業と同等の効率での荷役自動化を目指す。この取り組みは「モノが運べなくなる」という社会課題の解決に向けた高効率輸送スキームの一環だ。

同社はアイシン(愛知県刈谷市)から自律走行搬送ロボット、豊田自動織機から小回りの利く自動運転フォークリフトの提供を受けた。装着と脱着の手間を省いた新型養生材も開発し、トラックへの荷積みと荷下ろし作業を検証した。さらに将来の自動クロスドック運用を見据え、モビリティー・ハブにおける情報連携に向けた課題抽出も実施した。特に荷主や運送事業者との間で、情報連携項目の明確化に注力した。

実証実験の結果、使用エリアは前回比で60%以上を省スペース化、作業時間も25%短縮した。積み付け情報など物流効率化に資する情報連携項目も明確化した。NLJは今後、実装に向けて対応可能なパレットのバリエーションを増やし、モビリティー・ハブ間での情報連携機能に必要なデータの整理や運用方法の検討を進める。また、この成果を幅広い荷主や物流事業者と共有し、自動運転トラックと連携した自動荷役の実装を加速する方針だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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