荷主常石造船(広島県福山市)は22日、フィリピン・セブの造船拠点であるTSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES(CEBU)で、世界初となるメタノール燃料KAMSARMAX型ばら積み貨物船の第1ブロック搭載を完了したと発表した。進水はことし7月、引き渡しは2026年1月を予定している。
新型船はESGを重視し、環境負荷を低減するメタノール燃料を採用。重油比で窒素酸化物を最大80%、硫黄酸化物を最大99%、CO2を最大10%削減できる性能を持つ。同船は全長229メートル、貨物積載量は9万8000立方メートルで、鉄鉱石、石炭、穀物などの輸送に対応する。
同社はこれまでにKAMSARMAXを計400隻建造しており、今回のメタノール仕様は初となる。現地では技術習得のため常石造船からの人材派遣を実施し、燃料タンク製造をはじめとした設備投資も行われた。同船の建造はフィリピン造船業界においても画期的な取り組みと位置づけられており、今後の物流船舶の環境対応を加速させる。
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