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Gマーク認定がウェブ申請に全面移行

2025年6月2日 (月)

ロジスティクス全日本トラック協会は2日、2025年度貨物自動車運送事業安全性評価事業、いわゆるGマーク認定の申請手続きの変更を発表した。申請方法や評価基準など、多岐にわたり見直した。

今回、申請手続きについて従来の窓口申請方式から、インターネットによるウェブ申請システムへ全面的に移行した。申請受付期間は2025年7月1日0時から14日24時まで。申請書作成自体は6月から可能となるが、指定期間内に「申請」ボタンを押さなければ申請完了とならない。申請書の手書き提出は廃止し、紙での申請に困難がある場合は、地方実施機関に相談することを求めている。

(出所:全日本トラック協会)

申請方式についても見直しがあった。従来用意されていた「更新D方式」を廃止し、今回からは選択不可とした。「新規申請」「更新A・C方式」では、従来通り評価項目III「安全性に対する取組の積極性」の挙証資料を、ウェブ申請登録後に各地方実施機関の窓口へ持参または郵送で提出する必要がある。郵送の場合は7月14日必着となる。「更新B・E方式」ではウェブ上で申請情報入力と申請ボタンの押下のみで受付完了となり、提出完了メールが2通届く仕組みとなる。

評価項目の配点・内容にも複数の変更が加わった。評価項目Ⅰ「安全性に対する法令の遵守状況」では配点の一部を変更し、「運輸安全マネジメント」についての評価方法を、提出書類から巡回指導結果によるものに変更した。評価項目II「事故や違反の状況」では、自動車事故報告書をウェブ申請システム上でアップロードできるようになり、アップロードできない場合は郵送またはファクスでの提出としている。

評価項目III「安全性に対する取組の積極性」については大幅な見直しが行われた。自己申告項目が従来の11項目から18項目に増え、4グループに分割し、各グループごとに項目を選択して申請できる方式に改められた。役職員名簿の様式も変更し、全ての選任運転者を記載する義務が発生した。荷主企業や協力会社等と定期的な安全対策会議を実施している場合、「同じ相手先」と限定せず、さまざまな荷主との定期的会議が評価対象となる。

申請手続きの流れとしては、Gマーク認定事業所はウェブ申請期間中に各方式に沿って申請登録を済ませ、「新規申請」「更新A・C方式」であれば実物資料を窓口または郵送で提出する必要がある。受付保証期間を過ぎると申請は無効となり、郵送の場合必着であることに注意が必要だ。評価は、法令順守状況・事故や違反の実績・安全性への取組の積極性により行い、全項目で評価基準点を満たした場合のみ「安全性優良事業所」として認定される。

ことし3月末現在で全国2万9142事業所(全事業所の34.0%)が安全性優良事業所の認定を受けている。同社は「時代に即した安全性評価制度の整備」を目指し、貨物自動車運送事業の運行の安全水準向上をさらに促す方針だ。

■「貨物自動車運送事業安全性評価事業Web申請システム」
https://gmark.jta.or.jp/gmark/

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LOGISTICS TODAY編集部
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