拠点・施設西濃運輸は4日、石川県金沢市に大型物流拠点「金沢支店金沢倉庫」を11日に開設すると発表した。新施設は延床面積が1万8939平方メートル、倉庫面積が1万6980平方メートルの規模となる。鉄骨造地上2階建て高床倉庫を主体とし、一部低床部分も備えている。

▲金沢支店金沢倉庫(出所:西濃運輸)
北陸地方の中心である金沢市から、関東・関西・中部圏の中心部への翌日配送を可能にした。アクセスは、北陸自動車道・白山インターチェンジ(IC)から2.5キロ、金沢西ICから3.1キロに位置し、西濃運輸金沢支店から4キロ、金沢港から7キロと近接している。日本海側からの国際輸送にも対応できる立地が特徴だ。最大11台の大型トラックが同時に接岸できるトラックバースを設置し、物流効率化を図っている。
同倉庫は多岐にわたるロジスティクスサービスを提供する。まず、同倉庫は全国発送対応のトラックターミナルを敷地内に保有し、保管業務と輸配送をワンストップで管理する。これにより、利用者が各種物流業務を一括で依頼できる体制を整えている。次に、ファクトリー機能として保管や在庫管理、出荷業務に加え、流通加工、検査など製造工程に付随する業務も手がける。利用企業は倉庫を自社工場(ファクトリー)のように活用でき、物流センターでの付加価値業務に対応する。これにより、単なる入庫・出庫の場としてだけでなく、モノづくりの付帯業務まで含めてサポートする。

▲最大11台の大型車が同時接岸可能なトラックバース(出所:西濃運輸)
また、倉庫管理システム(WMS)の開発・運用を実施する。同システムにより、入出庫管理や在庫管理など物流業務の可視化・標準化を実現し、顧客固有の要望にも柔軟に応じる。これにより、物流工程における業務効率化と課題解決を図る体制を整えた。BCP対策や天候不順時の安定運用性にも配慮する。積雪や悪天候に対応可能な全天候型の施設設計、最大11台の大型車が同時接岸可能なトラックバース、高い天井高など、効率的かつ安全な荷役作業のための設備を備える。これにより、物流業務の途絶を防ぎ、サプライチェーンの強靭化へ貢献する。
金沢支店金沢倉庫ではこれらサービスを一体化し、保管から加工、管理、配送までを総合的に請け負う体制を構築している。これにより、利用者は業務コストやリードタイムの削減、業務品質の維持向上が可能となるよう支援する。
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