出光興産、原油外航船に数理最適化システム導入

荷主出光興産は6日、原油を輸送する外航船の配船計画に、数理最適化を取り入れた新システムを導入したと発表した。同システムは、エクサウィザーズ（東京都港区）と共同開発したもので、配船計画の作業時間と原油輸送コストの削減を図る。

▲外航配船・最適化モデルシステム（クリックで拡大、出所：出光興産）

従来は担当者が複雑な条件を踏まえて手作業で立案していたが、新システムでは原油処理計画や港の制約などを考慮しつつ、最適な配船計画を短時間で提示する。実証試験では作業時間を最大40％削減し、年間で数億円規模のコスト削減が可能だ。同社は今後、原油輸送に限らず、タンクローリーや内航船による国内配送業務にもデジタル技術を展開し、物流の効率化と安定供給の両立を目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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