環境・CSR商用EV(電気自動車)導入支援サービスを提供するCUBE-LINX(キューブリンクス、東京都新宿区)は12日、グリーンコープ生協ふくおかの宗像支部で配送用トラック24台と営業用車両7台の全車両EV化を支援したと発表した。同生協は2027年までに全配送トラック890台のEV化計画を進めている。CUBE-LINXは「商用EV・充電器導入支援サービス」とエネルギーマネジメントシステム「エモ助」を提供し、今回の完全EV化と最適運行を実現した。

グリーンコープ生協ふくおかの宗像支部のEV車(出所:CUBE-LINX)
同生協は自社電力である「グリーンコープでんき」でEVを運行する。ドライバーが扱いやすいトラックを採用し、充電管理をエネルギーマネジメントシステムで効率化した。課題だったEV全面導入時の充電インフラ整備に対し、既存電気設備や業務動線に合わせ、必要な台数のEV用充電器設置を進めた。積み込み作業と充電作業の両立を目指し、限られたスペースでも最適なレイアウトで運用できるようにした。
CUBE-LINXは導入計画から設計、工事、運用開始後のサポートまで一貫体制を取った。同生協は今回、初めて天吊式充電器を導入。天井へケーブルを収納し、必要な時にのみ降ろして充電できる仕組みにした。これにより、作業時の動線を妨げず、つまずき事故を防ぐ。EVトラックには日野自動車製「デュトロ Z EV」を採用。充電器はダイヘン製の天吊り型・自立型を使っている。

▲ダイヘン製 天吊り型充電器(出所:CUBE-LINX)
同生協は複数のEVトラックを効率よく運用できるよう、「エモ助」で充電計画を最適化した。走行計画を基に充電タイミングを調整し、各車両の電池残量や状態をダッシュボードで常時確認できる。複数のベンダーで構成し、日々の配送業務に必要な充電量を確実に確保し、運用している。
EV完全導入後、環境面だけでなくピーク電力の抑制にも成果が現れた。同生協では今回の施策を参考に他の拠点でもEV化を検討する。同社は今後も商用EV導入とエネルギーマネジメントの最適解を提案し続けるという。
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