調査・データ製薬業界に向けた共同物流サービスを展開する伊藤忠ロジスティクス(東京都港区)とフジシールインターナショナルは23日、医薬品物流分野での連携を発表した。フジシールインターナショナルの子会社のフジシール(大阪市淀川区)が各種ラベルの製造と販売を担う。両社は同日から、医薬品ワンストップサービスの実証実験を始めた。
フジシールは輸入医薬品に特化した検査・包装スキルや品質管理体制、顧客対応のノウハウを持ち、伊藤忠ロジスティクスは世界12か国165拠点と国内51拠点を有する物流ネットワークや国内医薬品物流機能を提供する。両社は各々の機能を連携させることで、輸入医薬品向けに検査・包装・物流を一括で請け負うワンストップサービスを実現した。
医薬品の承認には有効性・安全性情報だけでなく、市場へ製品を安定供給できる体制が重要となる。フジシールは従来から国内外製薬会社を対象に日本基準で検査・包装業務を多数手がけてきた。ここに伊藤忠ロジスティクスのグローバル物流インフラが加わることで、安定した医薬品供給が可能になった。
両社は今後、ワンストップサービスの枠組みを拡張し、開発支援も含む機能連携を模索する。これにより医薬品供給体制を強化し、日本国内で問題視される「ドラッグラグ」「ドラッグロス」解消への寄与も目指す。特に新興バイオベンチャーの支援体制を整える方針を強く打ち出した。
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