ロジスティクス全日本トラック協会は26日、都内ホテルで第102回通常総会を開催し、今年度の活動報告や役員改選など幅広い議題について審議した。今総会をもって、会長職を退任するとしていた坂本克己会長が改めて、自ら退任を告げた。就任は2017年6月、在職年数は8年に及び、この間、ドライバーの処遇改善など業界課題への取り組み、トラック新法の可決をけん引するなど業界の健全化、適性化に向けた法整備と政策提言に尽力した。

▲退任の弁を述べる坂本会長
会の冒頭は挨拶に立った坂本会長は「今日までお支えをいただいて、熱く心から御礼申し上げる」と居並ぶ出席者を前に深々と頭を下げた。「我々の業界は問題山積で徳俵に足をかけながら相撲をしていたようだった。土俵際、ギリギリの状態。しかし、皆さんの力で土俵の真ん中まで押し戻した。今では得意の形に持ち込んで、しっかりと相撲が取れている。これが、このトラック業界の凄さだ。エネルギーとパワーがある。これからも、皆さんが一枚岩で困難に立ち向かい、新会長を支えていこう」と力強く呼びかけた。

▲「全身全霊をかけ、思いっきり正面からぶつかる」と語る寺岡新会長
その後開いた第211回理事会では、新会長の寺岡洋一氏が挨拶に立った。「昨年10月、熊本で開催した全国大会で、私は究極のボランティアにチャレンジする覚悟で会長職を引き受けると発言した。しかし、あの言葉は撤回する。坂本会長の言動を間近で見てきて、これはボランティアなんかじゃない。私のような人間がやるからには、全身全霊をかけ、思いっきり正面からぶつかるべき職責だと思った。私の抱負の1つ目は業界ファースト。ぶれずにど真ん中に立ち、いろんなことに向き合っていきたい。2つ目は議員立法を法制化した坂本新法を1日も早く実現していく。国交省の皆さんが面倒くさがるくらい、しょっちゅう、コンセンサスを取り、この新法を1日も早く実行段階に移していく。これからも、今まで以上に温かいご指導とご支援をお願い申し上げる」と終始笑みをたたえて言葉を述べた。
総会終了後には懇親会を開催し、出席者たちは交流を深めた。
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