調査・データグローバルインフォメーションは27日、インドの調査会社モルドールインテリジェンスの市場調査レポート「日本のサードパーティロジスティクス(3PL)-市場シェア分析、産業動向・統計、成長予測(2025年-2030年)」の販売を開始したと発表した。
日本の3PL市場規模は25年に511億9000万米ドルと推定され、予測期間(25年-30年)に年平均成長率(CAGR)2.16%で成長し、30年には569億7000万米ドルに達すると予測されている。
市場規模そのものは小さく、最大手は郵船ロジスティクス、エクスペディターズ、DHL、日立物流、キューネ・アンド・ナーゲルとされている。ここ数年で、人口の減少や高齢化、小さな商品の配送頻度の増加、異なる顧客ニーズなどを背景にロジスティクスに影響を与える社会的・経済的要因が大きく変化している。特にEC(電子商取引)市場はかつてない勢いで成長しており、日本の物流業界では梱包、ラベリング、仕分け作業が急増。大企業が自社の物流ネットワークの仕組みに注目し、コスト削減と効率化のために多くの業務を3PL業者に委託するようになり、3PLに対する需要がますます高まっている。
自動化と人工知能(AI)はコスト管理のためのツールとして注目されており、同市場はこうした技術的ソリューションをさらに取り込んで成長していくと考えられている。一方、完全な自律走行トラックが道路を走るようになるまでにはまだ時間がかかるとみられ、ドライバーの高齢化などによる人手不足などを背景に、適正価格でのサービス提供が危ぶまれている。市場の課題はトラック運送部門の生産性を向上させることと、高齢のドライバーや女性ドライバーを維持できる職場環境を育成することとされている。
現在、市場内でも特に注目されているのはコールドチェーン物流の開発であり、特に日本の医薬品市場に対する国際的な関心はコールドチェーン物流サービス・プロバイダーにとってチャンスであると見込まれている。国内の企業は、競合他社や3PL企業にプラットフォームサービスを提供する企業との取引、提携、契約などを行いサービスの改善を進めている。
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