ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

太陽工業、南魚沼市の保存雪冷房実証に新膜材

2025年8月20日 (水)

荷主太陽工業(大阪市淀川区)は20日、南魚沼市役所(新潟県)が進める雪冷熱利用の実証実験に協力していると発表した。冬季に排出した雪を保存し、夏場の冷房エネルギーとして活用する取り組みで、同社は新開発の「屋外雪貯蔵用多層膜シート」を提供した。

市役所では4月25日、450トンの雪を積み上げた雪山にシートを被覆。アルミ箔を含む複数の膜材を組み合わせた構造で、断熱性と防水性を備える。6月25日時点のドローン調査では雪の55%が残存しており、9月まで保存して庁舎内の冷房に活用している。

▲雪山を「屋外雪貯蔵用多層膜シート」で被う作業風景(出所:太陽工業)

この膜材は、利雪の専門家であるSnowBiz(スノービズ、新潟県長岡市)の助言を受け、太陽工業の膜加工技術を基に開発したもの。従来の二層材に比べ断熱性能を高め、屋外での長期保存を可能にした。

太陽工業は2018年以降、農産物加工場やスタジアムでの雪冷房実証を重ねており、今回の成果を踏まえて実用新案を出願。他地域での展開も視野に入れる。物流資材や膜面構造物で培った技術を環境分野に応用し、新たな活用モデルを示した形だ。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。