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イームズロボ、南相馬市でドローン配送実証実験

2025年9月1日 (月)

調査・データ産業用ドローンの製造販売を手がけるイームズロボティクス(福島県南相馬市)は8月29日、同市内でドローンによる共同配送や、個人宅への置き配など配送サービスの実証実験を行うと発表した。経済産業省の中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR事業)に採択された高性能ドローンの開発・社会実装プロジェクトの一環として行われる。

(出所:イームズロボティクス)

実証実験は、過疎地域や災害時の物流確保など、社会的課題の解決に向けた取り組みとして位置づけられており、南相馬市や佐川急便、システム開発のTISも参加する。

実証実験は9月1日から5日まで同市内で行われ、ラストワンマイルとなる個人宅や共同配送拠点への配送、ドローンステーションを使用した配送などを行い、実用性や自動化の可能性などを検証する。また、クラウド型地上管制システム(GCS)を使用した1対多運航を行い、手順や安全性などを確認。外部情報と連携した運航監視の有用性についても検証する。

特に共同配送拠点は、配送困難地域への荷物の集約場所となる想定で、災害発生時には避難所としても運用する。新たな物流モデルとしての課題を洗い出し、実用に向けた検証を行う。

クラウド型GCSは同社とTISが共同開発し、将来的な商用化も見据えている。また、共同配送拠点は、同社と佐川急便が連携して運用する。

同社は「地方での物流の維持や高齢化による買い物弱者の増加が課題となり、地域インフラの再構築が求められている。実証の成果をもとに、ドローンによる効率的で柔軟な配送ネットワークの構築に向けた制度設計、事業展開にも積極的に寄与していきたい」としている。

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