ロジスティクス廃食用油を原料に製造されるSAF(持続可能な航空燃料)の普及を目指し、サプライチェーンの構築に取り組んでいる日揮ホールディングス(HD)らが30日、弁当や調理パンなどの製造販売を手掛ける武蔵野ホールディングス(HD、埼玉県朝霞市)と廃食油の提供で合意したと発表した。武蔵野HDのグループ会社が運営する工場やホテルから廃食用油を回収し、SAFの原料にする。全国規模で食品工場を展開する企業が、廃食用油をSAFの原料として提供するのは初めてとなる。

▲SAFの原料となる廃食用油受け入れ施設(出所:日揮ホールディングス)
武蔵野HDと基本合意したのは、日揮のほか、廃食用油の回収と運搬と担うレボインターナショナル(京都市下京区)と、SAFを製造するSAFFAIRE SKY ENERGY(サファイアスカイエナジー、横浜市西区)で、年間46万リットルの廃食用油の回収を予定している。同社から提供された廃食用油からは最大36万8000リットルのSAFが生産でき、1000トンのCO2削減が見込まれる。
武蔵野HDはコンビニエンスストア用のおにぎりや調理パンなどを製造しているほか、大阪や首都圏でホテルやゴルフコースなどを経営している。
SAFの普及では、日揮HD、レボインターナショナル、コスモ石油がSAFFAIRE SKY ENERGY を設立し、コスモ石油堺製油所構内(堺市西区)で国内唯一の国産SAF大規模製造設備を今年4月から稼働している。また、日揮HDが発起人となった「Fry to Fly Project」では、企業や自治体などが、家庭や飲食店などから出る廃食用油の回収に取り組んでいる。
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