
▲InP基板(出所:JX金属)
荷主JX金属は9日、光通信分野で需要が拡大しているインジウムリン(InP)基板の生産能力を強化するため、茨城県北茨城市の磯原工場に33億円を投じて追加設備投資を行うと発表した。製造工程の一部を増強し、2027年度の稼働開始を予定している。今回の投資により、25年比で生産能力を約5割引き上げる計画だ。
InP基板は、電気信号と光信号を相互に変換できる特性を持ち、光通信の受発光素子やイメージセンサーなど、高機能デバイスの製造に欠かせない材料。生成AI(人工知能)の進化やデータセンターの大規模化により通信量が急増するなか、電力消費を抑えつつ高速・大容量のデータ伝送を可能にする光通信技術の需要が高まっている。
同社は7月にもInP基板の設備増強を決定しており、今回の投資はそれに続くもの。生成AIの普及に伴う中長期的な需要拡大を見据え、安定供給体制の構築を急ぐ。
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