
(出所:将来宇宙輸送システム)
ロジスティクス宇宙を行き来できる輸送システムの実現を目指すスタートアップ、将来宇宙輸送システム(ISC、東京都中央区)は10月31日、東京都中央区で開催されたアジア最大級の宇宙ビジネスイベント「NIHONBASHI SPACE WEEK 2025」で、「次世代型宇宙港」(NSP)のあり方を検討するワーキンググループ(NSP-WG)の報告会を行ったと発表した。報告会では、宇宙港の検討結果を公表したほか、コンセプト模型を披露した。
同社は、「完全再使用型の単段式宇宙往還機」(SSTO)を用いた高頻度宇宙輸送を2040年代に行うことを目指しており、宇宙輸送を支えるための拠点となるNSPの検討を進めている。検討にあたって、JFEエンジニアリングや商船三井、日本郵船など民間企業18社と室蘭工業大学で昨年8月にNSP-WGを結成。ことし10月まで22回の議論を重ねてきた。
WGでは、NSPについて、ロケットの整備や燃料を運用するための設備、乗客が利用するターミナル施設が整備されている陸上拠点と、洋上に設けられるロケットの発射拠点と、乗客が搭乗まで滞在する拠点から構成する施設とし、さらに、観光や見学、教育・研究利用などの目的で人々が訪れることのできる多機能複合拠点として検討を進めてきた。
今回の報告会では、宇宙輸送の将来展望や宇宙港の現状分析、NSPが目指す姿やビジネスモデル、実現に向けた課題など、これまでの検討成果を発表。検討結果に基づき、打上げ・着陸施設のほか、洋上打上げを想定したロケット発射船や滞在拠点となる船、大規模ロケット用エネルギー施設などを配置したNSPの模型も披露した。
同社では今後、来年度に新たなワーキンググループを立ち上げ、各施設について検討を深めるほか、実証プロジェクトの準備を進め、新たなビジネスモデルの検討なども開始することにしている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。

















