調査・データ「多様な働き方」を調査研究するツナグ働き方研究所(東京都中央区)は1日、単発、短時間、短期間で働く「スポットワーカー」の雇用状況を定点観測する「スポットワークマーケットデータレポート」のことし9月分の結果を公表した。平均時給は1312円で前年同月比136円の増、前月比では6円の増となった。求人倍率は3.50倍で前年同月比で0.96ポイント上がり、前月比では0.90ポイント上昇した。
同研究所によると、9月は求人数が3万1891件、求職者数は9118人で、求人数が前月より17.2%増加する一方、求職者数は12.9%減少した。前年同月比では求人数が15.5%の減少で、求職数も38.6%下がるなど、市場規模が縮小している。
職種別の求人倍率では、運送・ドライバーが12.1倍と最も高く、前年同月より2.75ポイント伸びた。倉庫内・軽作業は2.54倍で同0.44ポイントのプラスだった。
先行景気の先行指標とも言われる新規ワーク数は7万526件で、前月比8.2%増、前年同月比16.1%減だった。5か月連続で前年を下回っている。主要職種では運送・ドライバーが6811件で前月比2.2%減となったものの、前年同月比では27.9%増と大きく上回った。倉庫内・軽作業は1万8506件で前月比29.7%増だったものの、前年同月比では20.5%減と大きく減らした。
スポットワーク平均時給を職種別にみると、主要職種の中で最も高いのは倉庫内・軽作業の1305円で、運送・ドライバーは1279円だった。
リクルートの「アルバイト・パート募集時平均時給調査」によると、通常のアルバイト平均賃金は1272円で40円上回った。10か月連続で通常アルバイト平均時給を上回っている。倉庫内・軽作業はアルバイトの時給を50円上回ったが、運送・ドライバーは4円下回った。
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