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兼松、メタン排出量を抑えた環境配慮米を供給

2025年12月10日 (水)

環境・CSR兼松は10日、岩手県の生産者らと協力し、国産米とその生産過程で生まれる環境価値をセットにして、すかいらーくホールディングスへ供給したと発表した。

水稲栽培では温室効果ガス(GHG)のメタンガスが発生し、日本ではメタンガス排出量の4割を占めているとされる。ガスが発生するのは、主に水田の湛水期間で、土壌中のメタン生成菌が稲藁や肥料等の有機物を分解する過程で発生する。対策として、水田の中干し期間を7日間延長すれば、3割を削減できるとされている。

2023年には、J-クレジット制度運営委員会で「水稲栽培による中干し期間の延長」が新たな方法論として承認された。これによって、国産米のサプライチェーン内で削減・除去されたGHG排出量を、同一のサプライチェーンに取り込む「カーボンインセット」が可能になった

▲カーボンインセットの流れ(クリックで拡大、出所:兼松)

これを受け、兼松は、カーボンクレジット事業を手がけるGreen Carbon(東京都千代田区)と連携して、カーボンインセットによる環境配慮米の販売に向けた準備を進めていた。

コメを生産したのは花巻マイブランド研究会(岩手県花巻市)と農事組合法人きずな(秋田県横手市)で、コメの流通はライズみちのく販売(岩手県北上市)が担った。

今後も兼松は各社や生産者と連携しながら、環境負荷の低い国産米の生産、調達を進め、販売拡大を目指す。

さらに兼松とすかいらーくは今後、コメ以外でも「カーボンインセット」の概念に基づいたパートナー連携を強化し、持続可能な原材料の生産・調達体系の構築と持続的な社会の実現を目指すとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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