調査・データJR九州、兼松、JTB、SkyDrive(スカイドライブ、愛知県豊田市)、スカイポーツ(英国)の5社は9日、大分県内における次世代空モビリティー(空飛ぶクルマ)の社会実装に向けたネットワーク構想と実装プロセスの検討調査の最終報告を公表した。大分県の補助事業として実施されたもので、2028年度ごろの商業運航開始を視野に、離着陸場(バーティポート)の候補地選定や地域ユースケースの整理を進めた。

(出所:SkyDrive)
調査では、別府市、由布市、大分市を中心に、地上アクセスや空域規制、周辺施設との関係、敷地面積などの条件を基に候補地を抽出。地元関係者へのヒアリングや調査を踏まえ、県内で計48か所の候補地をリストアップした。鉄道駅や港湾施設との接続性、土地利用条件なども考慮し、開発可能性の高い地点を絞り込んだ。
同時に、地域課題の解決に向けた活用モデルの検討も進めた。立命館アジア太平洋大学と連携し、学生や地域企業など80人が参加するワークショップを3回開催。別府・湯布院地域を対象に観光、地域交通、医療、物流、防災といった分野での利用シナリオを検討した。観光地間の移動時間短縮や災害時の輸送など、地域特性を踏まえた複数のユースケースを整理したとしている。

▲ワークショップの様子(出所:SkyDrive)
このほか、社会受容性向上を目的に「次世代空モビリティがある大分」をテーマとしたプロモーション動画も制作した。
今後は選定した候補地について詳細調査を進め、施設整備要件の整理や運航ルートの事業性評価を実施する。商業サービス開始までのロードマップ策定も進める方針で、地域交通や観光に加え、物流などの分野でどこまで実用化が進むかが今後の焦点となる。
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