国内SkyDrive(スカイドライブ、愛知県豊田市)と九州旅客鉄道(JR九州)は6日、大分県と同県における「空飛ぶクルマ」の活用による地域発展および課題解決に向けた包括連携協定を締結したと発表した。
両社は2024年7月に九州エリアでの空飛ぶクルマ事業の可能性を探る連携協定を結び、展開地域やビジネスモデルの検討を進めてきた。中でも、大分県は関西や四国地方との交流が盛んで、別府や湯布院など豊富な観光資源を有しており、空飛ぶクルマの活用によるビジネス展開に高い可能性が期待されている。
今回の協定により、両社は大分県と連携し、空飛ぶクルマを活用した地域創生の取り組みを進め、28年度ごろに別府湾での遊覧サービスや別府市内でのエアタクシー、別府と湯布院を結ぶエアタクシーの運航開始を想定している。さらに、30年以降は、湯布院、九重、玖珠、奥日田エリアを結ぶ移動や、大分市内から別府や湯布院エリアへの移動、大分空港から別府市内や大分市内へのエアタクシーサービスの提供など、事業の拡大を計画している。
運賃については、運航便数や利用状況によるが、将来的には既存のタクシーと同程度の料金体系を目指す。例えば、別府と湯布院間(直線距離約15キロ)の移動は、現在鉄道で60分、車で40分かかるが、空飛ぶクルマを利用すれば15分での移動が可能になると見込まれている。
今後、28年度頃のサービス開始を目指し、離発着場候補地の調査や収益性の検証、運営体制の構築など、事業検討をさらに進めていく。
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