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ボルボ、水素燃焼エンジントラックの路上試験開始

2026年4月3日 (金)
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国際ボルボ・トラックスは4月1日、水素燃焼エンジンを搭載した大型トラックの路上試験を開始したと発表した。商業投入は2030年より前を計画している。

本トラックはHPDI(高圧直接噴射)技術を採用しており、少量の着火燃料を高圧で噴射して圧縮着火を実現した後に水素を加える仕組みだ。従来の水素燃焼エンジン技術と比べてエネルギー効率が高く、燃料消費量が少なく、エンジン出力が大きい点が特徴となる。HPDIはすでにボルボのガストラックに採用されており、世界で1万台以上が販売済みだ。同技術はCespira(セスピラ)が開発・供給しており、CespiraはウェストポートフューエルシステムズとボルボABの合弁会社だ。

▲ボルボの水素燃料トラック(出所:ボルボ・トラックス)

グリーン水素を燃料とする場合、着火燃料として再生可能燃料のHVO(水素化植物油)を使用することで、燃料の採掘・製造から消費までのライフサイクル全体でCO2排出量がネットゼロとなる可能性がある。EU・CO2排出規制基準のもとでZEV(ゼロエミッション車)に分類される。

ボルボ・トラックスのプロダクトマネジメント部門長ヤン・ヒェルムグレン氏は「水素燃焼エンジントラックの路上試験開始は重要なマイルストーンだ。燃費・出力・トルク・走行性のいずれの点でも業界最高水準になると確信している。ドライバーはディーゼルトラックと同様に運転できる。1万台以上のガストラックで実証済みのHPDI技術がその裏付けだ」と述べた。
水素燃焼エンジントラックは特に長距離輸送や、バッテリー式電気トラックの充電インフラが整っていない地域、または充電時間が確保できない状況での使用に適するとしている。

▲水素燃焼エンジン(出所:ボルボ・トラックス)

ボルボ・トラックスは脱炭素化に向けた3つのアプローチとして、バッテリー式電気トラック、燃料電池式電気トラック、再生可能燃料を使用する燃焼エンジントラックを掲げており、水素燃焼エンジントラックはその一翼を担う。また燃料電池式電気トラックについては、2030年より前に少量生産での市場投入を計画している。なお同社は2025年に世界で12万台のトラックを納入しており、約130か国に2200か所のサービス拠点を持つ。

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