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CMA CGMがレバノン流通買収、MENA事業強化

2026年4月15日 (水)

M&A仏海運大手CMA CGMは14日、レバノンの流通企業ファッタル・グループの全株式を取得することで同社株主と合意したと発表した。規制当局の承認を前提に、2026年第3四半期の完了を見込む。傘下のシーバ・ロジスティクス(フランス)を含めた統合により、輸送から販売直前までの一体運営を強化する狙いだ。

ファッタルは1897年創業の老舗企業で、中東・北アフリカ(MENA)地域8か国で事業を展開する。消費財、医薬品、化粧品などを中心に、倉庫運営、販促、流通を一体で手がけ、域内に広範な販売網を持つ。ブランド代理店としての機能も担い、数百万規模の消費者へのアクセスを有する。

CMA CGMは海運、航空、陸上輸送を含む統合物流を展開し、世界177か国で事業を行う。2025年のコンテナ輸送量は2400万TEU超、シーバ・ロジスティクスは1000拠点の倉庫網を持ち、年間1500万件の貨物を取り扱う。今回の買収により、これまでの輸送主体の事業構造に販売直前の流通機能が加わる。

ファッタルの取り込みは、単なる輸送能力の拡張ではなく、消費地に近い流通網の内製化に踏み込む動きといえる。MENA市場は人口増加と消費拡大が見込まれる地域であり、域内での保管・配送・販促を一体で押さえることは、荷動きの主導権確保にもつながる。

CMA CGMは近年、シーバ・ロジスティクスの強化や航空貨物事業の拡大を通じて物流領域へのシフトを進めてきた。今回の買収はその流れを一段と進めるもので、輸送企業からサプライチェーン運営企業への転換を加速させる動きといえる。

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