荷主住友電気工業は20日、ハードメタル事業の製品について価格改定を実施すると発表した。6月1日受注分から適用する。対象は超硬工具や素材など広範に及び、最大で60%以上の値上げとなる。
主要生産国である中国による輸出規制の影響で、主原料タングステンの価格が高騰し、供給ひっ迫と相場上昇が続いている。足元では高水準で推移しており、今後も同様の状況が継続する見通しとする。同社は製造や物流など各部門でコスト削減を進めてきたが、原材料高は自助努力の範囲を超える水準にあると判断した。
製品別では、スミクリスタルやスミダイヤ素材が15%以上から25%以上、ロウ付けバイトが20%以上、超硬インサートが13%以上の値上げとなる。ソリッドドリルやエンドミルなどは60%以上の引き上げと大幅な改定となるほか、一部大径工具は在庫品から特殊品扱いへ変更する。
超硬工具は自動車や機械加工など製造業の基盤を支える部材であり、今回の値上げは生産コストを通じて物流機器や設備分野にも波及する可能性がある。
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