財務・人事オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE、シンガポール)が30日に発表した2026年3月期決算は、売上高が前年比14%減の166億2000万ドル、最終利益は同92%減の3億3800万ドルとなり、大幅な減益となった。通期では黒字を確保したものの、コンテナ船市況の軟化とコスト増が収益を大きく押し下げた。
四半期ベースでは、第4四半期の利益は5500万ドル。貨物需要は低調に推移したが、運賃は一部で持ち直し、黒字を維持した。年間の輸送量は1292万7000TEUと前年比1%増と小幅な伸びにとどまり、需要回復の鈍さが浮き彫りとなった。
収益構造では、新造船投入による供給増が需給バランスを緩和し、運賃下落圧力が継続。加えて空コンテナ回送費や港湾費用など運航コストが増加し、EBIT(利払前・税引前利益)は92%減の3億1000万ドルまで縮小した。一方、燃料価格は前年比13%低下し一定のコスト押し下げ要因となったが、全体の収益悪化を補うには至らなかった。
航路別では、アジア-欧州航路は春節前需要で一定の底堅さを維持したが、アジア-北米航路は需要回復が遅れ、積載率は低下。需給の地域差が鮮明となった。中東情勢の緊張もコスト増要因となったが、第4四半期時点での業績への直接的な影響は限定的としている。
27年3月期は売上高185億ドル、最終利益3億ドルを見込む。中東情勢の影響継続を前提にしつつ、夏場にかけて運航環境が正常化する想定だ。ただし、紅海・スエズ航路の不透明感やホルムズ海峡を巡る緊張により、喜望峰経由の迂回が続く可能性があり、輸送日数の長期化とコスト増が常態化するリスクは残る。
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