国際欧州委員会は29日、中東情勢の悪化を受け、影響を受ける産業向けの一時的な国家補助枠組み「METSAF」(中東危機対応一時支援フレームワーク)を採択した。農業、漁業、輸送、エネルギー多消費産業を対象に、燃料価格高騰などによるコスト増を補てんする措置で、2026年12月末まで適用される。
枠組みでは、道路・鉄道・内陸水運、域内短距離海運を含む輸送分野に対し、燃料価格上昇による追加コストの最大70%を補助可能とした。補助額は危機前の基準価格と市場価格の差分、事業者の実際の燃料消費量に基づき算定される。また小規模事業者向けには簡易算定方式を導入し、証憑提出を簡略化したうえで、1事業者あたり最大5万ユーロまでの支援を可能とする。
加えて、電力価格高騰への対応として、既存の産業支援枠組みを一時的に緩和。エネルギー多消費産業に対する電力コスト補助の上限を従来の50%から最大70%へ引き上げ、対象消費量の最大50%までをカバーできるようにした。これにより、急激なエネルギーコスト上昇による生産停滞を防ぐ。
26年3月の欧州理事会で求められたエネルギー価格高騰への緊急対応を受けた措置。EUは長期的には脱炭素化によるエネルギー依存低減を掲げる一方、足元では輸送や一次産業など影響の大きい分野に対し、機動的な支援を優先する。
燃料費の補てんや電力コスト支援により、運賃上昇圧力の緩和や事業継続性の確保につながる見込みだ。一方で、支援は一時措置にとどまり、地政学リスクやエネルギー価格の変動が続くなかで、構造的なコスト上昇への対応は引き続き課題となる。
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