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受注減・燃料高騰で資金繰り悪化

山佐運送(大阪)が自己破産申請、TDB調べ

2014年2月12日 (水)

M&A帝国データバンクによると、大阪府箕面市の運送会社「山佐運送」は10日、大阪地裁へ自己破産を申請した。申請代理人は牟禮大介弁護士(大阪市北区)。

同社は1913年(大正2年)創業、88年11月に法人改組した一般貨物自動車運送業者で、近畿圏を主体に北陸・東海から中国エリアまでの広範囲を商圏とし、主に自動車関連部品を自動車メーカーなどに供給していた。

近年は地元学校への給食運送、配送に使用する容器の洗浄業務も手掛け、08年12月期には3億円を売り上げていたが、自動車業界の低迷が続いたことで主力先からの受注が減少傾向となり、12年12月期の年商は2億円にダウン。借入金利負担や原油価格高騰などの影響から低収益を余儀なくされていた。

資金繰りが悪化する中、新規顧客の開拓に注力するも奏功せず、先行きの見通しも立たないとして、事業継続を断念した。帝国データバンクでは、負債額を1億7500万円と推定している。