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国内港湾規制緩和を先取り

JMU、スーパーマラッカマックス型VLCCを引渡し

2014年2月13日 (木)

ロジスティクスJMU、スーパーマラッカマックス型VLCCを引渡しジャパンマリンユナイテッド(JMU、東京都港区)は13日、有明事業所(熊本県玉名郡長洲町)でオーシャンリンクマリタイム社向けに建造していたVLCC「KYO-EI」を引き渡したと発表した。

同社が多く建造してきたマラッカマックス型VLCCの後継として開発された「スーパーマラッカマックス型VLCC」の1番船で、開発に際して国内港湾規制緩和を先取りし、全長を335メートルに大型化してクラス最大級のカーゴタンク容積を実現。

最新の解析技術による船型改良、高揚力舵の採用、さらにサーフバルブやSSDといった省エネ付加物の最適化により、NOx Tier2などの新規ルールを適用しながらも、既存船からの大幅な燃費削減を達成した。

国内初となるG型電子制御エンジンの採用や、排熱回収システム、低摩擦塗料なども低燃費性能に寄与しており、推進性能面ではLEADGE-BOWと呼ばれる船首形状を採用することで、実海域での波浪中の船速低下軽減を図った。

バラスト水処理装置を装備しており、国際条約に基づく有害物質一覧表を保持しておくなど環境規則も先取り、省エネルギーと環境への配慮を両立させた。