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日本化学工業、高純度赤燐の生産能力6割増

2026年8月12日 (水)

調査・データ日本化学工業(東京都江東区)は10日、福島第二工場(福島県田村郡)で高純度赤燐の生産設備を増強すると発表した。2027年度に設備増強を完了し、同年度内の稼働開始を予定する。生産能力は現行比で約60%増加する見込み。

▲高純度赤燐(出所:日本化学工業)

高純度赤燐は、半導体のドーパント材料や、光通信向けのインジウムリン(InP)系化合物半導体の材料として使用される。生成AIの普及やAIデータセンターの拡大を背景に情報通信の高速化・大容量化が進んでおり、高速光通信の受発光素子などに使われるInP系化合物半導体の原料となる高純度赤燐について、中長期的な需要拡大を見込む。

同社は、ホスフィン技術を核とする一貫製造技術や精製技術、品質管理技術などを生かし、純度99.9999%(6N)の高純度赤燐を製造している。国内外の顧客に供給しており、今回の能力増強によって需要拡大への対応と安定供給体制の強化を図る。

今後は、市場の成長スピードや顧客の中長期的な需要拡大を見据え、生産能力の拡充、生産基盤の高度化、サプライチェーン全体の強靱化を進める。高純度赤燐を重要な戦略製品と位置付け、半導体・光通信市場への供給能力を継続的に拡充する方針だ。

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