行政・団体北海道運輸局が7月16日に開催した「荷主企業等のための物流効率化セミナー」で、北海道農政事務所は農産物物流の生産性向上に向けた取り組み事例を紹介した。北海道産青果物の中継輸送、花き輸送へのカゴ台車導入、生乳輸送の鉄道へのモーダルシフトの3事例を取り上げ、ドライバーの拘束時間や荷役時間の短縮、輸送力確保の効果を示した。
青果物の長距離輸送では、サンコープランニング、ホクレン、JAようてい、JA道北なよろ、ベルグリーンワイズで構成する北海道移出農産物物流検討協議会が、茨城県常総市の水海道市場に中継拠点を設置した。従来、大洗港から20トントレーラーで関東各地まで1人のドライバーが長距離輸送していたが、大洗港-水海道市場の一次配送と、水海道市場-関東各地の二次配送に分割した。
一次配送を担当するドライバーの拘束時間は1-3時間、二次配送は4.4時間となり、各市場や小売店の需要に合わせた荷量や車両で配送する仕組みとした。中継拠点では高機能冷蔵庫で青果物を保管し、流通可能時期を数週間延ばせるとしている。
花き物流では、札幌花き園芸、苫小牧中央花卉、はまなす花きなどで構成する北海道花き流通生産性向上推進協議会が、「花き流通標準化ガイドライン」に準拠したハーフ規格のカゴ台車300台を導入する。従来は切り花の平積みや鉢物の棚板輸送が主流で、いずれも荷積み・荷下ろしに計3時間程度を要していた。カゴ台車の活用と札幌への集荷一極化により、集荷と荷下ろしの作業時間を50%以上短縮することを目標とする。
生乳輸送では、2024年問題を背景に、中標津町から苫小牧港までの長距離トラック輸送を見直し、釧路貨物駅から鉄道輸送へ切り替えた。トラック輸送区間を400キロから100キロに短縮し、CO2排出量を56%、トラックドライバーの運転時間を62.5%削減したとしている。
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