産業・一般国際協力銀行(JBIC)は29日、新興工業(岡山県総社市)のインドネシア法人「SHINKO KOGYO INDONESIA」に対し、自動車部品の製造・販売事業向け融資を実施すると発表した。融資額はJBIC分で77億インドネシア・ルピアを上限とし、百十四銀行との協調融資総額は1億1000万インドネシア・ルピア相当となる。
融資は、インドネシア・カラワン県で進める生産能力強化向け設備増設資金に充てる。対象となるPT. SKIは、自動車のトランスミッションやプロペラシャフトなど駆動系部品を製造する新興工業の現地法人で、2014年に設立された。インドネシアでは自動車関連産業集積が進んでおり、現地需要拡大を背景に供給体制強化を進めている。
今回の融資は、現地通貨建てファイナンスを活用し、日本企業の海外展開を支援する取り組みの一環。JBICは、日本の産業の国際競争力維持および向上に加え、インドネシアにおける本邦企業のサプライチェーン強靱化につながる案件と位置づける。
自動車部品物流では、ASEAN域内での現地調達率向上や供給網多元化が進む一方、地政学リスクや輸送コスト上昇への対応が課題となっている。現地生産能力拡大は、完成車メーカー向け安定供給体制強化につながる取り組みとして注目される。
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