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PFN、トヨタとフィジカルAI推論高速化を研究

2026年6月1日 (月)

荷主Preferred Networks(プリファード・ネットワークス=PFN、東京都千代田区)は1日、トヨタ自動車の研究組織である未来創生センター(愛知県豊田市)と、推論向けAI(人工知能)半導体「MN-Core Lシリーズ」を活用したフィジカルAIの推論処理高速化に関する共同研究を開始したと発表した。ロボット分野で求められるリアルタイム推論処理の高速化を目指す。

▲MN-Core LシリーズのMN-Core L1400(出所:Preferred Networks)

共同研究では、PFNが開発中のAI半導体MN-Core Lシリーズ向けソフトウエアを提供し、トヨタ未来創生センターがロボットに求められる推論処理高速化の研究を進める。2027年の製品出荷後には、実環境でロボットを動作させた検証を行い、研究成果を順次公開する予定である。

トヨタ未来創生センターは、生活支援ロボット「HSR」を活用した遠隔操作実証や、大規模なロボット動作データの学習研究を進めている。多様なタスクに対応する「ロボット基盤モデル」の実用化には、オンプレミス環境での高速推論が不可欠となっており、ロボット内部で効率的に生成AIを動作させる技術が課題となっている。

PFNのMN-Core Lシリーズは、生成AI推論に特化したAI半導体で、低消費電力と高速処理を両立する新アーキテクチャーを採用する。27年に省電力版「MN-Core L1100」と高性能版「MN-Core L1400」を発売予定だ。

同シリーズは、一般的なGPUが採用するGDDRやHBMメモリーではなく、大容量DRAMと独自ロジック半導体を垂直積層する構造を採用することで、高帯域幅かつ低消費電力を実現する。PFNによると、現行「MN-Core 2」と比べ50倍以上の帯域幅を目標としている。

また、700億パラメーター規模の大規模言語モデル(LLM)についても、MN-Core L1400カード1枚で推論に必要なメモリ容量と帯域幅を賄える設計としており、大規模なシステム構成を必要としない点も特徴だ。

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