調査・データ全日本トラック協会は4日、消防庁がまとめた2025年中の危険物施設に関する事故概要について、都道府県トラック協会に周知した。消防庁危険物保安室が関係団体に通知したもので、火災・流出事故の発生状況を踏まえ、会員事業者に対して消防関係法令の順守と、移動タンク貯蔵所での事故防止徹底を求めている。
25年1月1日から12月31日までに発生した危険物施設の事故は、火災事故が261件で前年から6件減、流出事故が448件で38件減となった。合計は709件で、前年の753件から44件減少した。重大事故は火災が10件、流出が10件で、いずれも前年を下回った。火災事故による被害は死者1人、負傷者44人、流出事故による被害は死者1人、負傷者24人だった。
火災事故を施設別にみると、一般取扱所が170件で最も多く、製造所41件、給油取扱所36件が続いた。重大事故は一般取扱所が7件で最多となり、製造所、屋外タンク貯蔵所、移動タンク貯蔵所が各1件だった。出火原因物質では、危険物が関係した事故が129件あり、このうち第4類危険物が120件を占めた。発生原因は人的要因が155件で最も多く、操作確認不十分や維持管理不十分が目立った。
流出事故では、一般取扱所が141件で最多となり、屋外タンク貯蔵所78件、製造所70件、給油取扱所65件、移動タンク貯蔵所40件が続いた。流出した危険物は全て第4類危険物で、第2石油類が159件、第1石油類が114件、第3石油類が111件だった。発生原因は物的要因が227件と半数を占め、腐食疲労等劣化が148件で最多。人的要因では操作確認不十分が72件だった。
移動タンク貯蔵所では、火災事故4件、流出事故40件が発生した。流出事故の重大事故には、走行中の路外逸脱横転による灯油漏えいや、荷卸し時の接触によるガソリン漏えいなども含まれる。危険物輸送では、車両・設備の点検に加え、積み降ろしや構内走行時の確認手順の徹底が求められる。
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