ロジスティクス商船三井は22日、大和チエン工業(兵庫県姫路市)、商船三井テクノトレード(東京都千代田区)と共同で、自動車船内で一時的に自力走行できなくなった車両を移動させる専用機材「スケーター」を開発し、運航船全船への配備を開始したと発表した。荷役の停滞や出港遅延を抑制し、安定した自動車輸送体制の強化を図る。
自動車船では数千台の車両を高密度で積載しており、車両同士の間隔は前後約30センチ、左右約10センチ、高さ方向の最小クリアランスは10センチという限られた空間で荷役作業が行われる。車両は決められた順序で積み揚げされるため、燃料不足やバッテリー放電などで1台でも自力走行できない車両が発生すると、周辺車両の荷役作業にも影響し、荷役全体の停滞や出港遅延につながることが課題となっていた。

▲自動車船内の様子(出所:商船三井)
従来は対象車両を移動するために牽引車の手配が必要だったが、港によっては手配に時間を要したり、対応できなかったりする場合もあった。新たに開発した「スケーター」は、対象車両に直接取り付けて移動を支援する専用機材で、外部支援に頼ることなく5分で車両を移動できるという。これにより荷役作業を速やかに再開でき、グローバルに寄港する全ての港で安全かつ確実な自動車輸送の実現を目指す。

▲開発したスケーターを設置した様子(出所:商船三井)
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