認証・表彰米自動化機器メーカーのオペックスは16日、サプライチェーン技術を表彰するSupplyTech Breakthrough Awardsで、2026年の「ASRS Innovation of the Year Award」を受賞したと発表した。受賞対象は、自動倉庫システム(ASRS)向けに開発した複数温度帯対応の冷凍・冷蔵保管ソリューション。冷蔵チェーン技術を手がけるペルチェ(米国)との技術提携で実現した。
同ソリューションはオペックスの自動倉庫システム「Perfect Pick」と「Infinity」に、ペルチェの温度管理トートを組み合わせるもの。常温倉庫内で、常温品、冷蔵品、冷凍品を同一のASRS内で保管・出庫できるようにする。従来は温度帯ごとに専用エリアや空調区画、断熱設備を設ける必要があり、在庫管理や設備投資が複雑になりやすかった。
ペルチェのトートは能動冷却機能を備え、AI(人工知能)とIoTに対応する。個別に温度設定を管理でき、保管状態をリアルタイムで監視する。多段保管中も各トートへ給電し、オペックスのロボット搬送車「iBOT」による搬送中も温度を維持することで、コールドチェーンの品質を保つ。
主な対象市場は、食品小売、医薬品、ライフサイエンス分野。オペックスは、複数温度帯への対応を求める一方で、大規模な設備改修や専用冷凍・冷蔵区画の導入を避けたい顧客向けの選択肢と位置付ける。冷凍・冷蔵物流では、省人化と温度管理の両立が課題となっており、既存の自動倉庫技術に温度管理容器を組み込む方式は、施設設計の自由度を高める可能性がある。
SupplyTech Breakthrough Awardsは、サプライチェーンや物流技術分野の企業、製品、サービスを対象に、技術革新や市場への影響を評価する表彰制度。オペックスは倉庫、文書、メール処理向け自動化ソリューションを展開しており、世界で1600人近い従業員を抱える。
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