国際北米の建材大手アムライズ(スイス)は19日、カナダ・ケベック州サンコンスタンにあるセメント工場の近代化工事に着手したと発表した。モントリオール近郊に立地する同工場に高効率設備を導入し、生産、エネルギー効率、貯蔵、物流機能を引き上げる。投資額は明らかにしていないが、同社は過去10年のカナダのセメント業界で最大規模の投資としている。
近代化により、同工場の年間生産能力は30万トン増え、120万トンとなる。人員も25%増やす計画で、ケベック州内で原材料の調達から加工、最終製造までを行う「Manufactured in Quebec」セメントとして供給する方針だ。カナダ政府とケベック州政府が今後10年でインフラ、公共交通、医療施設、住宅に計100億ドル近くを投じる計画を示すなか、地場供給力を高め、建設需要に対応する。
環境面では、2035年までに同工場のネットカーボンフットプリントを40%超改善することを見込む。温室効果ガス(GHG)削減策には、カナダ政府の低炭素経済基金や、ケベック州の財政支援プログラム、産業部門脱炭素化支援策などの支援が充てられる。
同社は北米に1000か所超の拠点と配送網を持ち、インフラ、商業施設、住宅など幅広い建設市場に資材を供給している。セメント工場の近代化により低炭素化と地域供給の安定化を同時に図り、公共投資の拡大を背景に、建材サプライチェーンの地産化につなげる。
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