荷主イオンは26日、ウエルシア薬局と埼玉県が連携し、越谷市内のウエルシア薬局4店舗で排出される医療用医薬品のアルミピロー包装を再利用するサーキュラーエコノミーの実証事業を開始したと発表した。回収した資源を原料に医療用感染性廃棄物容器を製造し、再び医療現場で活用する閉鎖循環型の資源循環モデルの構築を目指す。
アルミピロー包装は、アルミと複数のプラスチックが一体化した多層構造のため、従来は分離が難しく、多くが焼却や埋め立て処分されてきた。一方、医療用感染性廃棄物容器は主にバージンプラスチックで製造され、使用後は感染防止のため焼却されることが一般的であり、資源の有効活用が課題となっていた。
実証事業では、東和ケミカルの特許技術を活用し、越谷市内4店舗から回収したアルミピロー包装を再生原料として医療用感染性廃棄物容器を試作・製造する。安全性や強度、耐久性に加え、回収から製造までを含めた経済性も検証し、実用化に向けた課題を整理する。
物流面では、店舗で発生するアルミピロー包装を有価物として効率的に回収・保管する仕組みを構築し、安定した再生原料の供給体制の確立を目指す。現場の負担を抑えながら品質を維持した回収物流を実現することで、クローズドループ(閉鎖循環型)の資源循環の実現につなげる考えだ。
実証期間は6月から11月までを予定。埼玉県が全体のコーディネートを担い、イオンとウエルシア薬局が店舗での分別・提供、東和ケミカルが再生容器の開発を担当する。将来的には医療機関や薬局で排出された廃棄物を再び医療現場で活用するクローズドループ(閉鎖循環型)の資源循環の実現を目指し、医療分野における環境負荷の低減と持続可能な医療システムの構築につなげる。
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