M&A日立製作所(東京都千代田区)は29日、米国子会社グローバルロジックがドイツの重工業大手ティッセンクルップと、フィジカルAIによる産業変革の加速に向けた戦略的提携を6月25日に締結したと発表した。
両社は、重工業分野で自律型ロボティクスとフィジカルAIの展開を推進する。日立アメリカの研究開発グループ、グローバルロジック傘下のメソッドも連携し、研究開発から社会実装までを支援する「Lab-to-Scale」のフィジカルAIパイプラインを構築する。
具体的には、グローバルロジックがティッセンクルップ向けにユニファイド・データ・レイヤーに基づくデータインテリジェンス層を導入。工場現場のOTデータと経営側のITデータを統合し、リアルタイム処理やAI(人工知能)による状況判断を可能にする仕組みである。これにより、危険性の高い環境や製造現場で、自律型遠隔監視カメラ「Robocam」やドローンの活用を進める。
高リスクな点検や精密測定をロボットが代替することで、作業員の安全性を高めるとともに、重工業プロセスの管理に必要な高精度データを取得する。
また、グリーンエネルギープロジェクトの立ち上げやエンジニアリングの迅速化に向け、構造化されていない技術データを自動収集するインテリジェンス・プラットフォームの導入も計画する。見積もりから入金までの業務や技術エンジニアリングのサイクル短縮を図り、脱炭素関連プロジェクトの大規模展開を後押しする。
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