
▲出光のIRDを試験利用するT2の自動運転トラック(出所:出光興産)
ロジスティクス出光興産、T2(東京都千代田区)、いすゞ自動車の3社は2日、トラック輸送分野で次世代バイオディーゼル燃料の普及に向けて連携すると発表した。出光興産が次世代バイオディーゼル燃料「出光リニューアブルディーゼル」(IRD)をT2に供給し、T2が関東-関西間の高速道路で運行するレベル2自動運転トラックの商用運行で試験利用する。いすゞは、IRDを使う車両に対し、軽油利用時と同等の修理・メンテナンスサービスを提供する。
T2は、大手運送会社など向けに、関東-関西間500キロの高速道路で自動運転トラックを運行している。車両はいすゞの大型トラック「ギガ」をベースに各種センサーを搭載してT2が開発したもの。今回の取り組みでは、実運行でIRDを継続的に使い、給油オペレーションの有効性や運用上の課題を検証する。
次世代バイオディーゼル燃料は、ライフサイクル全体でCO2排出削減が見込まれる燃料として、トラック輸送の低炭素化手段の一つに位置付けられている。一方で、給油スポットの不足、軽油に比べた価格の高さ、車両性能や耐久性への影響、故障時の整備対応など、運送会社が実際に使ううえでの課題は残る。3社は今回の運用を起点に、給油スポット拡大や普及環境の整備を検討する。
出光興産は、可搬式燃料タンクを活用した給油の実現を進める。埋設型タンクなど固定設備に依存しない運用とすることで、運送会社がIRDを使いやすい環境づくりを探る。将来的には、IRD給油専用サービスステーションの展開や、通常のディーゼル燃料にリニューアブルディーゼルを一定割合で混ぜる混合燃料の開発も検討する。
T2は2027年度以降、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送の開始を見据える。高速道路での無人運転と一般道での有人運転を切り替える拠点「トランスゲート」を神奈川県と兵庫県に整備しており、将来はこの拠点に燃料タンクを設置する構想もある。
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