
▲ENEOS根岸製油所での実証実験の様子(出所:パナソニックプロダクションエンジニアリング)
荷主eve autonomy(イブ・オートノミー、静岡県磐田市)とパナソニックプロダクションエンジニアリング(パナソニックPE、大阪府門真市)は13日、屋外向け自動搬送サービス「eve auto」(イブ・オート)と遠隔監視・操作システム「X-Area Remote」を連携させた搬送システムを構築したと発表した。ENEOS根岸製油所で実証し、障害物で車両が停止した際、担当者が現場へ移動せず、オフィスから回避操作できることを確認した。
根岸製油所では2023年から、石油製品の品質確認に用いるサンプル品の搬送にeve autoを導入している。一方、設備工事などで搬送ルート上に工事車両が駐停車すると、自動搬送車が停止し、担当者が現場へ駆け付けて手動で迂回させる必要があった。広い製油所内の往復に時間がかかり、搬送業務の効率化を妨げる要因となっていた。
今回のシステムでは、車両に前後左右を確認するカメラと専用の車載コンピューターを搭載した。通常は自動運転で搬送し、障害物などで停止した場合に、オフィスの操作画面から遠隔操作へ切り替える。実証では根岸製油所の運行管理担当者が操作し、現場への移動時間を削減できるほか、ヘルメットなどを着用して屋外へ出る必要がなくなり、通常業務の合間に対応できることを確認した。
ただし、今回の実証では安全確保のため、目視監視を行うセーフティードライバーが車両に搭乗した。両社が目指す完全無人運用には、遠隔操作時の安全性や通信の安定性、運用ルールなどをさらに検証する必要がある。
eve autoは工場や物流施設の屋外搬送に対応し、全国60拠点で100台が稼働する。X-Area Remoteは公衆LTE、5G、Wi-Fiに対応し、複数のロボットやモビリティーの監視、異常時対応、遠隔操作を一元化する。両社は今後、工場やプラントなど環境変化の多い現場で、無人搬送の実用化を進める。
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