国際中国物流・調達連合会(中物連)は10日、山東省済南市で9日に開催した「2026年自動車全車物流発展大会」の概要を公表した。大会では、完成車物流業界の低価格競争からの脱却や、デジタル化、グリーン化などを通じた高品質な発展の必要性が示された。
中国物流・調達連合会党委員会常務委員・副会長兼事務局長の馬増栄氏は、中国の自動車産業について、新エネルギー、スマート化、グリーン化の分野で先行優位を形成し、世界的な競争力を高めていると説明した。一方、自動車産業の高品質な発展に伴い、サプライチェーン全体のサービス能力や発展の質に対する要求も高まっていると指摘した。
完成車物流業界については、同質化した低価格競争が続き、粗放的な発展モデルから十分に脱却できていないとの認識を示した。第一線の従事者では、収入と労働負担が見合わない状況もみられ、こうした発展モデルが業界の収益力向上を妨げるだけでなく、サービス品質や適正な運営にも潜在的なリスクをもたらしているとした。
今後の重点施策として、業界の自律強化と市場環境の改善、デジタル技術とグリーン化による業務効率の向上、差別化したサービスの推進、第一線の従事者の適正な収益確保、海外市場の慎重かつ秩序ある拡大の5項目を挙げた。
このうち、デジタル化ではビッグデータやスマート技術を活用して業務全体を最適化するほか、新エネルギー物流設備の普及や複数の輸送手段を組み合わせた輸送モデルの発展を促す。海外展開では、健全で秩序ある競争環境を維持しながら、中国自動車産業の国際競争力を生かして新たな成長分野を開拓するとした。
大会には、自動車メーカー、完成車物流の総合請負企業や運送事業者、鉄道・水運関連企業、物流技術・装備関連企業など150社以上から370人余りが参加した。
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