国際CMA CGM(フランス)は15日、CopersucarやBunker Oneなどと連携し、ブラジル・サントス港で深海コンテナ船へのバイオエタノールのバンカリングを実施したと発表した。同種の作業はブラジルで初めてとなる。
燃料補給は7月12日、13000TEU型コンテナ船「CMA CGM IRON」を対象に実施した。同船は2025年に引き渡された12隻シリーズの第1船で、バイオエタノールでの稼働が認証された三燃料エンジン「Everllence-B&W G95ME-C10.5-LGIM」を搭載している。
プロジェクトにはCMA CGM、Copersucar、AGEO、サントス・ブラジル、Bunker One、Everllenceが参画した。Copersucarが供給したバイオエタノールをサントス港まで輸送し、専用設備で保管した後、専用バージを通じて船舶へ移送した。複数の事業者や規制・運用・港湾当局が連携し、国際的な安全性と効率性の基準に沿って作業を進めた。

(出所:CMA CGM )
供給したバイオエタノールは、確立された認証済みサプライチェーンを活用している。原料となるサトウキビの作付面積拡大は主に劣化した牧草地で進められており、ブラジルのRenovaBioプログラムでは厳格な持続可能性基準と森林伐採ゼロの要件を定めている。
CMA CGMは、バイオエタノールについて、温室効果ガス排出量の削減に加え、商業規模で利用できる供給力やブラジル国内に確立された生産基盤、経済競争力を備える低炭素燃料と位置付ける。
同社は2050年までのネットゼロカーボン達成を掲げており、2031年までに低炭素エネルギーを使用できるコンテナ船を約200隻運航する見通し。サントス港とサントス・ブラジルのコンテナターミナルについても、南米における将来の低炭素船舶燃料ハブとして位置付けている。
CMA CGMは2025年にサントス・ブラジルを買収しており、今回の取り組みを通じ、海上輸送のエネルギー転換に必要なインフラやパートナーシップの開発を支援する姿勢を示した。
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