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アジア太平洋で10万m2拡大、域内倉庫44万m2に

三井倉庫、タイ新倉庫稼働、アジア集中投資を加速

2014年3月7日 (金)

ロジスティクス三井倉庫、タイ新倉庫稼働、アジア集中投資を加速三井倉庫は6日、タイで建設していた新たな物流施設(延床面積1万9000平方メートル)がこのほど完成し、2月から本格稼動を開始したと発表した。急速に拡大するバンコク都市部向けの商品の流通や機械部品のグループ物流拠点として運営していく。

既に、顧客の貨物の取り扱いを開始しており、倉庫スペースのうち1万5000平方メートルは、タイ現地法人がバンコク都市圏をにらんだ消費財などの物流拠点として運営、4000平方メートルは、航空貨物事業を行っているグループ会社「三井倉庫エクスプレス」の現地法人が、機械産業などの部品物流対応拠点として活用する。

アジア太平洋地域への集中投資方針に基づき、タイのほか、インドネシアのジャカルタ、中国の上海、韓国の釜山で物流施設の新設・増設を進めている。既にすべてのプロジェクトが着手済みで、バンコク施設の稼動開始に続き、年内には大半の拠点が完成する見通し。

三井倉庫ははアジア太平洋9か国で、長い国では30年以上にわたって物流事業を展開しており、物流施設の規模は2013年12月末時点で延床面積33万7000平方メートル(東南アジア17万4000平方メートル、北東アジア16万3000平方メートル)となっている。

建設中の施設がすべて完成すれば、延床面積は10万5000平方メートル(31%)増加し、合計44万2000平方メートル(東南アジア22万2000平方メートル、北東アジア22万平方メートル)に達する見込み。

今後は同地域で事業基盤強化や3PL、ヘルスケア関連物流など成長分野の強化に向けた効果的な投資を積極的に行う方針で、10月に予定している持株会社制への移行により、事業をスピーディに展開・成長させていく体制を整え、規模と収益の拡大を目指す。

■タイの物流施設の概要
所在地:バンコクから東に20キロ(空港に至近)
延床面積:1万9098平方メートル
構造:平屋建倉庫、2階建事務所