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商船三井事故受け安全検討会設置、ガイドライン見直しへ

海事協会、大型コンテナ船安全運航で8月末に見解

2014年3月12日 (水)

ロジスティクス日本海事協会(ClassNK)は12日、大型コンテナ船の安全運航に向けた同協会の取り組みを発表した。設置した「大型コンテナ船安全検討会」で得た知見や、国際船級協会連合(IACS)プロジェクトチームの検討結果を基に、大型コンテナ船に関するNK規則、ガイドラインの見直しを行う。

商船三井運航の大型コンテナ船「MOLコンフォート号」破断事故を受け、国土交通省が昨年12月にまとめた中間報告書で提言されている課題を引き続き検討するため、同協会では大手船主や造船所に参加を求めて大型コンテナ船安全検討会を設置。

2月21日に1回目の検討会を開催し、(1)事故発生の可能性の検討(2)実船計測による作用荷重、船体応答の実態把握・検証(3)大型コンテナ船の安全に関する検討——の実施を確認した。

今後は、数回の検討会を経てこれらの課題に関する「一定の見解」を8月末までに取りまとめ、国交省の「コンテナ運搬船安全対策検討委員会」に報告する方針で、同協会では「検討会の運営に最大限の人的資源と予算を投入し、コンテナ船の安全運航確保のために活動していく」としている。

一方、IACSでは大型コンテナ船の安全検討を行うため専門のプロジェクトチームが設置され、2月から活動開始しており、同協会は新たに設置されたIACSプロジェクトチームの議長協会となり、保有している解析結果を積極的に提言することで「コンテナ船の安全確保をIACS一体となって実行できるようリーダーシップを発揮していく」考え。

これ以外のIACSプロジェクトチームにも専門家を新たに派遣してこれまでに得られた知見を発信する。